【掲載情報に関する注意事項】

【掲載情報に関する注意事項】
このブログでご紹介する登山ルート情報の中には、
●一般の方が利用するには危険がともなう道や専門的な技術がなければ通行できない道もあります
●また、利用に制限がある可能性がある道などが含まれている場合があります
●希少な動植物に関する情報を含む場合があります

ご利用の際には、下記の事項をお守りいただきますようお願いいたします。
①伐採作業などにより立入禁止時期がある場合があります
②すべての動植物は、山主さんの所有物です
③希少動植物の保護へのご協力をお願いします(傷つけたり、持ち帰ったりすることは、法律に抵触する場合があります)
④ご自身のゴミは、必ずご自宅まで持ち帰って下さい(山頂には、ゴミ捨て場はありません)
ルールを守れない方は、入山しないでください!!

2014年7月1日火曜日

湿原地帯に咲く山野草(2014.6.29)

【撮影日】平成26年6月29日
【撮影場所】金勝アルプス(天狗岩線、落ヶ滝線)
【天気】晴れのち曇り
【使用機種】PENTAX K-30
【使用レンズ】smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
【RAW現像】Adobe Potoshop Lightroom 4.2
【参照文献】ウィキペディアなど

※希少植物の採取は法律(自然公園法)に違反することがあります。
 また、撮影時には傷つけないように注意して下さい。

金勝アルプス(滋賀県)は、花崗岩質の地質で岩場が多く、斜面のあちこちに雨裂が入り湿地帯が形成されています。そんな地質が他の山では見られない多くの山野草を育んでいます♪

コバノトンボソウ(小葉の蜻蛉草)
学名:Platanthera tipuloides var. niponica
ラン科ツレサギソウ属の多年草
北海道から九州に分布する小型の多年生草本。湿原に生育し、高さ20cmほど。植物体は繊細で茎も細く、花も黄緑色であるので花が咲いていても簡単には発見できない。1つの茎に数個の花を咲かせる。花は6月から8月に咲き、トンボがとまったような形に見えることが名前の由来となっている。葉は1枚で、花が咲かない場合には他のランと区別しにくい。


カキラン(柿蘭)
学名:Epipactis thunbergii A. Gray
ラン科カキラン属の多年草
別名:スズラン
北海道、本州、四国、九州、種子島、奄美大島、徳之島にかけて広く分布する。山野の日当たりのよい湿地、沢沿いなどの湿り気のある場所に自生する。茎の高さは、30-70 cm。葉は茎に互生し、卵状披針形で、基部が鞘状になって茎を抱く。上部にいくにしたがって葉は小さくなる。花期は6-8月で、黄褐色の花を茎の先に10ほど総状につけ、下方から開花していく。花の唇弁にある紅紫色の模様が目立つ。和名は花の色が柿の実の色に似ていることに由来する。


キンコウカ(金光花、金黄花)
学名:Narthecium asiaticum
ユリ科キンコウカ属の多年草
北海道、本州の中部以北に分布し、亜高山から高山にかけての湿原、湿地などに自生する。普通、群生する。茎の上部に長さ3~5センチの総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径1~2センチの黄金色をした花を10~20輪くらいつける。 花被片は6枚で、細い線状の披針形である。 雄しべは6本で、花糸には縮れた毛が生える。 真ん中にある雌しべの花柱は柱状をしている。 花は咲き進むと緑色になる。


モウセンゴケ(毛氈苔)
学名:Drosera rotundifolia
被子植物門のモウセンゴケ科に属する食虫植物の一種
別名:マルバモウセンゴケ
北海道から九州まで湿地帯に自生。背の低い草で、茎はごく短く、地面から葉を放射状に出す。葉にははっきりした葉柄があり、葉身はほぼ円形で、一面に長い毛があり、その先端から甘い香りのする粘液を出す。これに釣られるなどしてやってきた虫がくっつくと、粘毛と葉がそれを包むように曲がり、虫を消化吸収する。日当たりのよい場所に育つものでは、粘毛は赤く色づき、一面に生育している場所では毛氈を敷いたように見えることから、毛氈苔の名がある。 根はほとんど発達しない。冬になると、茎の先端に葉が丸まったような冬芽をつける。


ミミカキグサ(耳掻き草)
学名:Utricularia bifida
タヌキモ科に属する多年生の食虫植物
日本での本州以南や、中国からマレーシア、オーストラリアに分布する。湿地の湿った地面か、ごく浅い水域に出現し、時に水田でもみられる。湿原に生育するごく小型の植物であり、おそらく花が咲くまでは見つけるのが不可能に近い。茎は泥の表面近くを横に走り、地上部として小さなヘラ型の葉を持つ。葉は薄くて黄緑色、長させいぜい8mm、湿った地表に張り付いているのが普通。また匍匐茎から泥や泥炭の中に地下茎をのばす。この地下茎および時には地上葉にも捕虫嚢をつけ、ミジンコなどのプランクトンを捕食する。花期は生育地の環境によって異なるが、おおむね7月-9月頃。高さ10cmほどの花茎を伸ばし、先端に黄色い花をつける。花はいわゆる唇形花で、その基部には真下に向いた距がある。花弁の基部には上下二枚の萼片があり、花後にはこれが残って果実を包む。その姿が耳かきに似るのが名前の由来である。


イシモチソウ(石持草)
学名:Drosera peltata Thunb.
モウセンゴケ科モウセンゴケ属の食虫植物
関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄の、比較的乾燥した湿原および栄養の乏しい荒地に生育する。茎生葉には粘液滴がつき、これで小石を粘りつけて持ち上げることができるとして和名がある。
地中に5mm~6mm程度の塊根を持ち、春先に根生葉から茎を直立させ、高さ10cm~30cm程度となる。 茎からは茎生葉として、長さ10mm~15mm程度の葉柄の先に、幅4mm~6mmの三日月型の捕虫葉を疎らに互生する。同属のモウセンゴケ等と同様に、葉身または葉縁から生える長い腺毛の先端の粘液滴で昆虫等の小動物を粘りつけ、傾性運動により包み込んで捕獲し、粘液に含まれる消化酵素にて分解、吸収して養分とする。 花季は5月~6月で、茎の上部または頂部に総状花序として2個~10個の白色の花をつける。花弁は6mm~8mm程度、花弁は5枚で広倒卵形。午前10時頃に開花し、午後には閉じる。花期には根生草が枯れる。花が終わった後、広楕円形の種子を持つ球形のさく果をつけ、夏以後は塊根による休眠に入る。


アクシバ(灰汁柴)
学名:Vaccinium japonicum
ツツジ科スノキ属の落葉低木
北海道、本州の東北地方、中部地方北東部および関東地方北部に分布し、山地帯の林縁に生育する。樹高は50-100cmになる。若い枝には鈍い稜があり、緑色で無毛。葉は紙質で、長さ1mmになる葉柄をもって互生する。葉身は楕円形または卵状楕円形で、長さ1.5-6cm、幅0.7-2.5cmになり、先端はとがり、基部は円形、鈍形または浅心形になる。葉の表面は濃緑色で脈上に短毛が生え、裏面はやや粉白色を帯び、無毛。葉の縁に先が腺毛になる細鋸歯がある。
花期は7-8月。葉腋から長い花柄を伸ばし、1個の花を下向きにつける。花柄は長さ10-15mmになり、細く無毛、花柄の基部には1-2枚の小包葉があるが、早く落ちる。萼筒は長さ1.5mmの鐘形で、先端は開いて4裂し、裂片は3角形となり、先はとがる。花冠は淡紅紫色で、つぼみ状態で長さ1cmの披針形になり、開花時に花冠裂片が基部近くまで深く4裂し、先が外側にくるくると巻き込む。雄蕊は8本ある。果実は径5mmの球状の液果で、赤色に熟す。果実は食用になる。


湿地帯の風景…鳥や昆虫類も多く見ることができます♪


金勝アルプスへのアクセスは良く、大阪からでも車で1時間程度で行くことができます。人気のスポットと言うこともあり休日は多くの人が訪れるようです。貴重な自然環境なので大切にしたいですね(^-^)

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