【掲載情報に関する注意事項】

【掲載情報に関する注意事項】
このブログでご紹介する登山ルート情報の中には、
●一般の方が利用するには危険がともなう道や専門的な技術がなければ通行できない道もあります
●また、利用に制限がある可能性がある道などが含まれている場合があります
●希少な動植物に関する情報を含む場合があります

ご利用の際には、下記の事項をお守りいただきますようお願いいたします。
①伐採作業などにより立入禁止時期がある場合があります
②すべての動植物は、山主さんの所有物です
③希少動植物の保護へのご協力をお願いします(傷つけたり、持ち帰ったりすることは、法律に抵触する場合があります)
④ご自身のゴミは、必ずご自宅まで持ち帰って下さい(山頂には、ゴミ捨て場はありません)
ルールを守れない方は、入山しないでください!!

2014年4月15日火曜日

花の街道(鈴鹿・孫太尾根)

【撮影日】平成26年4月
【撮影場所】孫太尾根(鈴鹿山脈・藤原岳)
【天気】晴れ
【使用機種】PENTAX K-30
【使用レンズ】smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
【RAW現像】Adobe Potoshop Lightroom 4.2

※希少植物の採取は法律(自然公園法)に違反することがあります。
 また、撮影時には傷つけないように注意して下さい。

鈴鹿山脈の北部に位置する藤原岳…初めて登る山だったのですが、バリエーションルートのひとつ孫太尾根から山頂を目指しました。藤原岳は、花の百名山としても知られていますが、孫太尾根はまさに花の街道でした(^_-)-☆

トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
Rhododendron wadanum
ツツジ科ツツジ属の落葉低木
関東の山地に多いことからこの名が付いた。代表種のミツバツツジとは違い、おしべが10本あり、主に5月中旬~6月上旬にかけて咲く。ミツバツツジよりも花期がやや遅く、標高の高い場所(概ね標高1000m以上)に見られる。


コショウノキ(胡椒の木)
Daphne kiusiana
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑小低木
関東地方以西の太平洋側~九州の林内に生え、高さは1m以下。樹皮ははじめ緑色で、のちに紫褐色。葉は互生、葉身は長さ4~16cm、幅1.5~4cmの長楕円形または倒披針形。縁は全縁。表面は光沢があり、両面とも無毛。雌雄別株。枝先に芳香のある花を頭状に数個つける。花弁はない。萼筒は白色、肉質で厚く長さ8~10mm、毛がある。先は4裂し、外面に細い毛が密生する。蕾の時は花序全体が総苞に包まれる。果実は液質の核果。直径8mmほどの球形で、6月に赤く熟す。有毒。核は直径4~5mmの球形で、上端はとがる。花期は1~4月。


ヒメウズ(姫烏頭)
Semiaquilegia adoxoides (DC.) Makino
キンポウゲ科に属する多年草
繊細な多年草で、地下に塊状の地下茎(塊茎)を作る。塊茎は楕円っぽい不定形でその先端から根出葉と花茎を出す。よく育つと枝分かれして増える。
地上の植物体は草丈が10-30cm、花茎が根出葉より高く伸びる。根出葉は一回三出複葉、長い葉柄は表面に細かな毛があり、基部は寝ても次第に立って先端の葉身は水平に近く開く。小葉はそれぞれ二-三に裂け、よく育つとそれぞれが更に裂けるので、二回から三回三出複葉になりかけているように見える。葉身全体としてはほぼ円形。葉はつやがなく、柔らかい。また紫色を帯びることが多く、特に裏側は紫っぽくなる。葉の表、小葉の基部近くに白い斑紋が出ることもよくある。


カテンソウ(花点草)
Nanocnide japonica
イラクサ科カテンソウ属の多年草
本州~九州の山野の木陰などに生え、高さ10~30cm。群生して生えることが多い。走出枝をだし、無毛。葉は互生し、長さ、幅とも1~3cmの菱形状卵形で、ふちに鈍い鋸歯、基部は切形。両面にまばらに毛がある。葉柄は葉身より少し長いか同長。葉柄の基部に小さな卵形の托葉がある。雌雄同株(「広島の山野草」には”雌雄異株のものと同株のものがある”とある。)。雄花序は上部の葉の葉腋につき、長い柄がある。雄花の花被片は5個、背部に毛があり、雄しべも5個ある。雌花序は上部の葉腋から出て短柄があり、雌花の花被片は4個で、先端に長毛がある。果実はそう果で花被片に包まれ、レンズ状楕円形、長さ1mm、細点があり、熟すと花被から落ちる。花期は4~5月



ヤマアイ(山藍)
Mercurialis leiocarpa
トウダイグサ科ヤマアイ属の多年草
本州の中部地方から沖縄にかけて分布。 海外では、朝鮮半島や中国、台湾などにも分布。茎は直立し高さ25~50cm、方形で無毛。葉は対生し、1.5~3cmの葉柄があり、葉身は長楕円状披針形で長さ3~13cm、幅2~5cm、粗毛がまばらにある。葉の縁に鋸歯があり、表面と縁に毛がある。裏面は無毛。葉の基部に腺がある。葉柄の基部に托葉がある。雌雄異株(または同株)。枝先の葉腋から花柄をだし、小型の花を長い穂状につける。雄花の球状の萼は3裂し、雄しべは多数。雌花では3個の萼と2個の棒状体と1個の雌しべがあり、柱頭は2裂。果実はさく果でやや球形、2分果。分果の表面には突起があり、1個の種子が入る。種子は直径約2.5mmの球形、表面に凸凹がある。


スズシロソウ(蘿蔔草)
Arabis flagellosa
アブラナ科ヤマハタザオ属の多年草
本州(近畿,中国)・四国・九州・沖縄
急傾斜地や崖などに生育する。葉は長さ1.5~20cmと変異が大きく、冬から春は数センチ程度。葉には茎と共に星状毛があり、荒い鋸歯がある。花は2月の終わり頃から咲き始め、5月頃まで。花弁は長さ7~10mmで、雄しべは6本。花と同時に根元から匍匐枝を出し、広がって群落を形成する。定着しにくい急傾斜地で確実に子孫を残すための戦略である。名前は、ダイコンの花に似ているからであろう。


ヤブサンザシ(藪山査子)
Ribes fasciculatum
スグリ科スグリ属の落葉低木
本州・四国・九州・朝鮮半島・中国に分布する。
雌雄異株である。 葉脈に数個ずつ目立たない黄色の花をつける。 5つの花弁に見えるものは萼で、萼は反り返る。葉は単葉で互い違いに生え(互生)、広めの卵形で3つから5つに裂ける。結実期は10~11月である。 雌株に球形の小さな球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)がなり、赤く熟す。 食用にはならない。和名の由来は、実が山査子(サンザシ)に似ていて藪に生えることからきている。


カタクリ(片栗)
Erythronium japonicum Decne.
ユリ科カタクリ属に属する多年草
北海道、本州、四国、九州の平地から山地の林内にかけて広く分布する。
早春に地上部に展開し、その後葉や茎は枯れてしまう。地上に姿を現す期間は4-5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短い。このため、ニリンソウなど同様の植物とともに「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ばれている。種子にはアリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いており、アリに拾われることによって生育地を広げている(同様の例はスミレなどにも見られる)。


ニリンソウ(二輪草)
Anemone flaccida
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草
日本では北海道、本州、四国、九州に分布し、主に湿潤な山地の林床や周辺部に生育する。
深く裂けた根生葉を持つ。茎に3枚が輪生する葉には、サンリンソウのような柄はない。3-6月に、白い萼片を持つ直径約2 cmの花をつける。多くは1本の茎から特徴的に2輪ずつ花茎が伸び、和名の由来となっている[1]。まれに1輪や3輪のものもある。根茎で増えるため、群落を作ることが多い。別名:フクベラ・ガショウソウ。


イチリンソウ(一輪草)
Anemone nikoensis
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草
本州、四国、九州に分布し、落葉広葉樹林の林床や林縁に生育する。
根茎は横に這い、多肉質でところどころ紡錘状にふくらむ。匍匐枝をだし、しばしば群生する。茎につく葉は鞘状に広がった柄を持って3枚が輪生する。小葉は3出複葉で、羽状に深く裂ける。花期は4-5月、花茎の高さは20-30cmになり、直径4cmの花弁状の萼片を持つ花を1個、花茎の先端につける。萼片は白色でふつう5-6枚、裏面は紅色を帯びる場合がある。花弁はない。根出葉は1-2回3出複葉で、小葉は羽状に深く裂ける。


ミノコバイモ(美濃小貝母)
Fritillaria japonica Miq.
ユリ科バイモ属の多年草
本州の東海地方、近畿地方および中四国の山地の林下を中心に分布
茎の高さ10-20cmの多年草。茎の先に5枚の葉をつけ、下の2枚は対生して長さ4-6cmの披針形で上の3枚の葉は輪生して小さい。
茎頂に斜め下向きに釣鐘形の花をつけ、花弁は6枚に別れる。
花弁の外側の突起が目立つ。紫褐色の網目状の斑紋が目立つ。葯は白色で紫褐色のアワコバイモと相違する。


ミスミソウ(三角草)
Hepatica nobilis
キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草
北半球の温帯に自生し、日本では本州の中部以西の山間地に多く生育する。
落葉樹林の林床や崖などに生育し、石灰岩地域に多い。葉は常緑であり、雪の下でも緑を保っている。雪の積もりにくい急傾斜地で冬越しすることは、常緑の植物としては、有利であるはず。根出葉は三裂し、裂片の形が三角形で先端は鈍頭のものをミスミソウ、円頭になるものをスハマソウとするが、中間形もあって区別しにくいこともある。3月の終わり頃から4月にかけ、地下茎から高さ10~15cmの花茎を出し、頂端に1つの花を咲かせる。顎片のように見えるのは茎葉であり、花弁のように見えるのが顎片であって、花弁はない(ややこしい!)。花弁のように見える顎片の数は6~10と変異があり、色は大平洋側では白色であるが、日本海側では薄く青・紫・赤などを帯びるものがある。


キクザキイチゲ(菊咲一華)
Anemone pseudoaltaica
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草
本州近畿地方以北~北海道に分布し、落葉広葉樹林の林床などに生育する。
高さ10~30cm。花期は3~5月で、白色~紫色の花を一輪つける。キクに似た花を一輪つけることからこの名がついた。春先に花を咲かせ、落葉広葉樹林の若葉が広がる頃には地上部は枯れてなくなり、その後は翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラルの一種。


ヒロハノアマナ(広葉の甘菜)
Amana erythronioides
ユリ科アマナ属の多年草
日本固有種で、本州の関東地方から近畿地方、四国に分布し、草地や疎林の下に生育する。
花茎は高さ10-15cmになる。葉は根出葉で2個あり、線形で長さ10-15cm、幅が10-20mmと広く、中央に白線がある。花期は3-5月で、花茎の先に1個の白色の花をつける。花びらは6個、雄蕊は6個ある。花茎に3個の苞があり、アマナと区別することができる。


オニシバリ(鬼縛り)
Daphne pseudomezereum
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑小低木
高さは1-1.5mになる。枝はよく分枝し、汚灰茶色で全体が無毛。葉は互生し、半革質でやわらかく、形は長楕円形で長さ5-13cm、幅1-3cm、両端は長鋭形になる。葉の縁は全縁で、7-9対ある側脈が不規則に分枝し波曲する。葉柄はほとんどない。7-8月頃に落葉し、8-9月に枝端から新しい葉と翌春の花の蕾が生える。雌雄異株。葉腋に束生状に2-10個つける。花弁にみえるのは萼裂片で、萼筒は長さ5-9mmになり、先が4裂し、長さ2.5-5.5mmの裂片は開出する。果期は5-7月、径8mmほどの楕円形の果実をつける。果実は液果で赤く熟し、辛く有毒。


フクジュソウ(福寿草)
Adonis ramosa
キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草
日本では北海道から九州にかけて分布し山林に生育
当初は茎が伸びず、包に包まれた短い茎の上に花だけがつくが、次第に茎や葉が伸び、いくつかの花を咲かせる。この花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している。その為、太陽光に応じて開閉(日光が当たると開き、日が陰ると閉じる)する。葉は細かく分かれる。夏になると地上部が枯れる。つまり初春に花を咲かせ、夏までに光合成をおこない、それから春までを地下で過ごす、典型的なスプリング・エフェメラルである。


セツブンソウ(節分草)
Shibateranthis pinnatifida Maxim.
キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草
関東地方以西に分布し、石灰岩地域に多く見られる。
高さ10cmほど。花期は2-3月で直径2cmの白い花を咲かせる。花弁に見えるのは萼片である。和名は、早春に芽を出し節分の頃に花を咲かせることからついた。可憐な花は人気が高く、現在は、乱獲や自生地の環境破壊によって希少植物になっている。 節分草の自生地として有名な場所は、埼玉県小鹿野町(旧両神村地区)、栃木県栃木市(星野の里)、広島県庄原市(旧総領町地区)などがある。


その他の花々


ヤマネコノメソウ
タチツボスミ
アセビ
セントウソウ
スズシロソウ
オモト
アブラチャン
ヤマグワ
ヤマシャクヤク
シキミ

石灰岩地質と豊かな広葉樹林、眺望の開けた尾根は、山野草や樹木の宝庫でした。花の生育地に登山道が通っている感じ…カタクリやヤマシャクヤクの蕾も多く見られました。環境省レッドブック指定種も多く、自然の豊かさに感動でした^^

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