【掲載情報に関する注意事項】

【掲載情報に関する注意事項】
このブログでご紹介する登山ルート情報の中には、
●一般の方が利用するには危険がともなう道や専門的な技術がなければ通行できない道もあります
●また、利用に制限がある可能性がある道などが含まれている場合があります
●希少な動植物に関する情報を含む場合があります

ご利用の際には、下記の事項をお守りいただきますようお願いいたします。
①伐採作業などにより立入禁止時期がある場合があります
②すべての動植物は、山主さんの所有物です
③希少動植物の保護へのご協力をお願いします(傷つけたり、持ち帰ったりすることは、法律に抵触する場合があります)
④ご自身のゴミは、必ずご自宅まで持ち帰って下さい(山頂には、ゴミ捨て場はありません)
ルールを守れない方は、入山しないでください!!

2014年4月22日火曜日

金剛山を彩る山野草【1】(2014.4.19)

【撮影日】平成26年4月19日
【撮影場所】金剛山
【天気】晴れ時々曇り
【使用機種】PENTAX K-30
【使用レンズ】smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
【RAW現像】Adobe Potoshop Lightroom 4.2

※希少植物の採取は法律(自然公園法)に違反することがあります。
 また、撮影時には傷つけないように注意して下さい。

この時期、金剛山ではカタクリやニリンソウなどが話題になりますが、登山道には多くの山野草や樹木の花を見ることができます。ガンドガコバ林道などで見かけた花の一部をご紹介します♪

ツルカノコソウ(蔓鹿子草)
Valeriana flaccidissima
スイカズラ科カノコソウ属の多年草
本州~九州の山地の小陰の湿ったところに生える。
茎は高さ20~40cm。葉は対生。羽状に全裂する。越冬中の葉や走出枝につく葉は、小さく卵形。葉はカノコソウより裂片の幅が広く、波状の鋸歯がある。花は散房花序につき、白色の直径2~3mm程度のごく小さい漏斗型。雄しべは3個。花のあと、細い走出枝をのばし、先端に新苗をつくる。果実はそう果。長さ2~2.5mm、萼が変化した羽状の白色冠毛がある。花期は4~5月。


ヒトリシズカ(一人静)
Chloranthus japonicus
センリョウ科 チャラン属の多年草
北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林内、林縁に自生する。
高さは10~30cm。葉は4枚が輪生状に付き光沢があり、縁には鋸歯がある。花期は4~5月で、茎の先に1本の穂状花序を出し、ブラシ状の小さな白い花をつける。一本で生えるのは稀で、普通群生する。
名称の由来はこの花の可憐さを愛でて静御前になぞらえたもの[1]。近縁種のフタリシズカが花穂を2本以上出すのと対比させた。


ミヤマキケマン(深山黄華鬘)
Corydalis pallida var. tenuis
ケマンソウ科キケマン属の越年草
本州の近畿地方以北に分布し、山地の日当たりのよい、林縁、道路法面、崩壊地、谷川の礫地などにふつうに生育する。「ミヤマ」と名前がつくが、深山に自生することは少ない。
茎は赤みを帯び、下方で分枝して斜上し、高さは20-50cmになる。葉は1-2回羽状複葉で、小葉はさらに羽状に深裂する。葉はしばしば紫褐色を帯びる。花期は4-7月で、茎の先に3-10cmの総状花序をつけ、多数の黄色い花を密につける。花の長さは20-23mmになる。果実は蒴果で、長さ2-3cmの線形になり、数珠状になる。


ハタザオ(旗竿)
Corydalis pallida var. tenuis
アブラナ科 ヤマハタザオ属の2年草
北海道~九州の海岸の砂地や山野に分布
草丈40~120cmで茎は直立し、全体に粉白色を帯びる。根出葉は倒披針形で長さ3~14cm、両面に2分毛と星状毛がある。茎葉は楕円形~披針形で、基部は広がり矢じり形となって茎を抱く。縁は普通全縁、ときに低鋸歯縁。花は茎頂に小さい花をつける。花弁は黄白色で長さ5~7mm。果実(長角果)は平たい線形で、長さ4~8cm、茎に密着してつく。種子は2列に並ぶ。花期は、4~6月。


コガネネコノメソウ(黄金猫の目草)
Chrysosplenium pilosum var. sphaerospermum
ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草
関東以西、四国・九州の山地の渓流沿い湿った草地
高さ5-10cm。茎は暗紅紫色を帯び白色軟毛が密生する。 茎葉は1対あり扇円形で、5-10個の丸い鋸歯がある。 苞は茎葉と同形で黄緑色。 ガクは直立し鮮黄色。 葯は8個で黄色。ガクから飛び出ない。花期は、4~5月。


ショウジョウバカマ(猩々袴)
Heloniopsis orientalis
ユリ科ショウジョウバカマ属の多年草
北海道から九州までの、やや湿った場所に生える。垂直分布が広く、人里近くの田んぼの畦道から高山帯の高層湿原まで生えている。葉は広い線形でなめらか、根本から多数出てロゼット状に平らに広がる。花茎はその中から出て高さは10~20cm、先端に横向きに花が付く。花の色は生育場所によって、淡紅色、紫色、白色と変化に富んでいる。花期は低山では3~4月であるが、高山では雪渓が溶けたあとの6~7月になる。なお、花被は花が終わった後もそのまま残り、色あせはするものの、咲いたときの姿を残しているので、夏に緑の花が咲いている、といった姿となる。


エンレイソウ(延齢草)
Trillium smallii
ユリ科エンレイソウ属の多年草
別名、タチアオイ
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、低地や山林のやや湿った場所に生える。東アジアでは、サハリン(樺太)、南千島に分布する。太く短い根茎から、高さ20-50cmの茎が一本伸び、その先端に3枚の葉を輪生する。葉は葉柄を持たず、茎から直接生ずる。葉の形状は丸みを帯びたひし形で、直径は10-20cm。3枚の葉の中心から短い花柄が伸び、小さな花をつける。花は花弁を持たず3枚の緑色または濃紫色のがく片を持ち、横向きに咲く。花期は4-6月。


ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)
Corydalis decumbens
ケシ科キケマン属の多年草
本州以西から中国大陸に分布します。
花の形態からは想像できませんが、ケシ科の草本です。やや湿性のある疎林や林縁などに生育します。全草に有毒成分を含みます。 草丈10~20cmほどの小型の多年草です。全体に繊細な印象があり、茎は細くてしばしば斜上します。 春に、長さ数cmほどの花序を茎頂に出し、長さ2cmほどの筒状の細長い花を数個から5~6個つけます。花色は淡紅紫色から青紫色です。多くの場合、筒の部分が白色を帯びます。4裂する花冠は平開し、花冠の花被片が目立ちます。 葉は、長さ7cm前後ですが、2回3出複葉(葉軸が三つに分かれその先にさらに三つの小葉をつける)で、小葉はさらに3裂するのが普通で、細かい裂け目はなく、裂片は、幅3~7mm、長さ1~2cmほどの狭楕円形です。


キンキエンゴサク(近畿延胡索)
Corydalis lineariloba var. papilligera
ケシ科キケマン属の多年草
関東地方から近畿地方のブナ林域に分布
4月の終わり頃から5月のはじめにかけて、ブナの葉が展開し始める頃、谷筋のやや湿潤地に小さな薄紅紫色の清楚な花が咲く。4月のはじめにはまだ残雪があったのではないかと思えるような環境である。春に花咲く早春植物の1つであり、6月には夏草に覆われてしまうのであろう。葉は繊細で美しく、3~4回の3出複葉で全体の長さは10cmにも達しないのではないかと思う。花は15~25mmで水平からやや下向きに咲く。ヤマエンゴサクとよく似ているが、苞葉の鋸歯が鋸の歯状であることでく別される。


金剛山では、カトラ谷など多くの花が咲くことで有名な場所がありますが、山頂を目指す登山道にも多くの花を見ることができます♪ 水越峠から続くガンドガコバ林道、金剛山登山口から続く黒栂林道などは、陽当りが良く山野草の生育に適しているようです♪

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